デパス(エチラーム)の徹底ガイド

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デパス(エチラーム)精神安定剤について

不眠は心の病の初期症状であることが多い
ベッドに入ったものの全然眠れなくて困ったという経験は、誰にでも一度や二度はあるかと思います。とても気になることがあって心配で眠れないこともあれば、どういうわけか目が冴えて眠れないということもあるでしょう。なかには、不眠が何日も続き、仕事などに影響が出て困るという事態に発展することもあるかもしれません。不眠の原囚にはさまざまなものがありますが、心の病のために不眠が続くことも少なくありません。統合失調症(精神分裂病)、うつ病などの心の病では、初期症状として不眠が最初にみられることがよくあります。不眠を伴わない心の病は非常に少なく、もし不眠を伴わない場合、その心の病はとても軽いと判断できることもしばしばです。それくらい不眠は、心の病の重要なサインになります。いいかえれば、人間は心を病めば病むほど、生体リズムのなかでとても重要な位置を占める睡眠が乱れるということです。したがって、周囲に心の病が疑われる人、あるいは心の病の可能性がある人がいるような場合、「最近、何か心配事がありますか」と尋ねる前に、「最近、夜はぐっすり眠れますか」と尋ねるのもよいかもしれません。なぜなら、心配事があっても「実は私には○○という悩みがあります」と正直に心のなかを打ち明けることはなかなかできないものだからです。しかし、「最近、ちょっと睡眠不足で困っているのです」という内容なら、だいぶ話しやすいように思います。

デパス(エチラーム)とは?

精神安定剤とは、その言葉どおり心の安定を得るための薬剤です。精神科領域で用いる薬剤は以下のような種類に分類することができます。表1に示したように、統合失調症(精神分裂病)や覚醒剤中毒などにみられる幻覚妄想状態を改善するために用いる「抗幻覚妄想薬」、興奮を抑えるための「鎮静薬」(以上を抗精神病薬ともいう)、うつ病の気分の落ち込みや意欲の低下に対して用いる「抗うつ薬」、気分の高揚を抑えるための「抗そう薬」、不安や緊張をやわらげるための「抗不安薬」、そして「睡眠薬」などがあります。

表1 精神科領域で用いる薬

●抗精神病薬(抗幻覚妄想薬、鎮静薬)
●抗うつ薬
●抗そう薬
●抗不安薬
●睡眠薬

抗不安薬
①不安や緊張をやわらげる抗不安薬精神安定剤のなかでも、もっとも作用がマイルドでしばしば用いられる薬剤が抗不安薬です。抗不安薬は、内科、外科、産婦人科などのほとんどの診療科に常備してある薬剤であり、とてもポピュラーな薬剤のひとつです。抗不安薬の多くは、ベンゾジアゼピン系であり、これらは睡眠薬と同様に、ベンゾジアゼピン受容体にくっつき、不安や緊張をやわらげます。ベンゾジアゼピン系の抗不安薬が、ベンゾジアゼピン受容体にくっつくと、GABA(ギャバ)と呼ばれる受容体を介して、さまざまな神経の機能を抑えるように働きます。GABAを介して抑制される神経系としては、不安に関連しているノルアドレナリンやセロトニンの系列が考えられています。

さまざまな抗不安薬
●ベンゾジアゼピン系抗不安薬
〈抗不安作用が弱い薬〉

一般名 主な商品名 剤形 規格
ォキサソラム セレナール 錠剤

錠剤

散剤

5mg

10mg

10%1g

ク囗チアゼバム リーゼ 錠剤

錠剤

顆粒剤

5mg

10mg

10%1g

トフィソバム グランダ
キシン
錠剤

細粒剤

50mg

10%1g

フルタソラム コレミナール 錠剤

細粒剤

4mg

1%1g

メダゼバム レスミツト 錠剤

錠剤

2mg

5mg

〈抗不安作用が中程度の薬〉

アルプラソラム コンスタン 錠剤

錠剤

0.4mg

0.8mg

ク囗ラゼプ酸
2カリウム
メンドン カプセル 7.5mg
ク囗ルジア
ゼボキシド
コンドール

バランス

錠剤

錠剤

散剤散剤

錠剤

錠剤

散剤

5mg

10mg

1%1g

10%1g

5mg

10mg

10%lg

ジアゼパム セルシン 錠剤

錠剤

錠剤

散剤

シロップ

2mg

5mg

10mg

1%1g

0.1%1mL

プラゼパム セダプラン 錠剤

錠剤

細粒剤

5mg

10mg

1%1g

フルジアゼバム エリスパン 錠剤

細粒剤

0.25mg

0.1%1g

メキサソラム メレツクス 錠剤

錠剤

細粒剤

0.5mg

1mg

0.1%1g

〈抗不安作用が強い薬〉

一般名 主な商品名 剤形 規格
エチソラム デパス 錠剤

錠剤

細粒剤

0.5mg

1mg

1%1g

ク囗キサソラム セパソン 錠剤

錠剤

散剤

1mg

2mg

1%1g

フルトブラゼバム レスタス 錠剤

細粒剤

2mg

0.2%1g

 

ブ囗マゼバム レキソタン 錠剤

錠剤

錠剤

細粒剤

1mg

2mg

5mg

1%1g

囗フラゼプ酸
エチル
メイラツクス 錠剤

錠剤

細粒剤

1mg

2mg

1%1g

囗ラゼパム ワイパツクス 錠剤

錠剤

0.5mg

1mg

 抗不安薬デパス(エチラーム)が必要な場合

抗不安薬は、心理的な葛藤や不安が強く、しかも精神的苦痛が激しい場合に用いられます。心の病としては、「パニック障害」や「全般性不安障害」などの不安障害に用いられます。一方、心の病でない場合も抗不安薬は用いられます。たとえば、大きな手術の前日は、患者さんは「明日の手術がうまくいくだろうか。もしかしたら失敗するのでは……」などの不安を抱え、夜眠れなくなることがあります。こういう場合には抗不安薬を処方し、不安を少しでも軽減させるよう試みることがあります。また、不安には、経済的な不安、家庭内トラブルによる不安、大きな病気を患ったことによって生じる不安など、さまざまな不安がありますが、あまりにもこの種の不安が強すぎる場合、抗不安薬でやわらげることも可能です。しかし、この場合は、薬によって不安のみを軽減させるわけで、不安の根本的な原因が改善されたわけではありません。したがって、一時的に抗不安薬の効果が認められたとしても、再び不安が大きくなることは十分に考えられます。それでも抗不安薬によって不安が軽減し、少しでも精神状態が安定するのであれば、抗不安薬を用いたほうが賢明のように思います。

抗不安薬デパス(エチラーム)の催眠効果

不安が強すぎる場合、夜っベッドに入った後もいろいろな考えが浮かんできて不眠状態に陥ることがあります。こういうとき、睡眠薬ではなく抗不安薬を服薬することで不安が怪減し、不眠状態が改善することがあります。つまり、不眠を直接的に改善させる睡眠薬で眠れるようにするのではなく、不安や葛藤を抗不安薬で軽減させて、不眠を二次的に改善させる方法です。しかも抗不安薬は睡眠薬ほどではないにしても、催眠効果は十分に備えていますので、睡眠薬代わりに用いることも可能です。なぜならすでに説明したように、抗不安薬も睡眠薬と同じように、ベンゾジアゼピン受容体に作用し、GABAを介して効果を発揮する薬物だからです。もし唾眠薬を用いないでも眠れるのであれば、抗不安薬で眠るほうが望ましいでしょう。

抗不安薬デパス(エチラーム)の主作用と副作用

●デパス(エチラーム)主作用

抗不安薬の主作用には、心の緊張をほぐし、不安を取り除くという作用があります。緊張がほぐれ、不安が軽減すると、ほとんどの人は心地よくなり、眠気を感じ始めます。多くの抗不安薬は、服薬後30分から1時間くらいに血液中の濃度がピークになり、その後、しだいに効果は弱くなっていきます。そのため、1日3回前後の服薬が行われます。状況によっては、不安を感じ始めたときに抗不安薬を使用する、という方法を用いることもあります。

●デパス(エチラーム)

抗不安薬の副作用は、基本的に睡眠薬と変わりがありません。すなわち睡眠薬と同様に抗不安薬が効きすぎて、ふらつきや過度の眠気などがみられることがあります。しかし、眠気は副作用というよりも、主作用といってさしつかえないように思います。つまり、眠気が出てきたということは、抗不安薬によって不安や緊張がやわらいだ証拠ですので、その場合には横になって休んでほしいのです。ただし、就労中の場合、横になることはできませんから、そういうときは過度の眠気は逆にマイナスの作用として認知されるかもしれません。総じて、抗不安薬の副作用はたいしたものはなく、それほど気をつかう必要はありません。

病的な不安と健康的な不安の見分け方

病的な不安 健康的な不安
不安の対象 漠然としたもの 明確なことが多い
不安の理由 はつきりしない
(了解不能)
はつきりしている
(了解可能)
不安の表現 他人に理解できる
ように表現できない
他人に理解できる
ように表現できる
不安の持続 長く続く そう長く続かない
不安の自制 不可能 ある程度可能

デパス(エチラーム)パニック障害や全般性不安障害

不安を主症状とする心の病は「不安障害」と呼ばれています。不安障害には「パニック障害」や「全般性不安障害」などがあります。人間は誰しも不安を抱えながら生きているのですが、健康なレベルの不安はその不安の対象が明確です。たとえば、まもなく入学試験を受けなければならない受験生は、試験がうまくいくかどうか不安ですが、不安の対象は入学試験の結果であり、対象が明確です。これに対して、全般性不安障害の不安は、「何となく不安であるが、自分で一体何が不安なのかわからない……」というように対象が不明確な不安です。また、パニック障害では、青天の霹靂のように、ある日突然に呼吸困難感が現れ、動悸や発汗などの身体症状が襲ってきます。そして、死ぬのではないかという不安にかられ、パニック状態に陥ります。こうしたパニック障害を引き起こす不安もまた、「自分では何が不安なのかわからない……」という状況であり、ストレスを抱えすぎた結果、身体症状によって不安を表現しているのです。パニック障害で引き起こされる発作では、呼吸困難、動悸、発汗などさまざまな身体症状がみられます。

パニック発作(不安発作)の臨床的特徴

突然の呼吸困難感や動悸や手足のしびれが生じ、数分から30分近く持続する
救急車で病院に駆けつけるが、到着後まもなく消失するなど、パニックを起こす。
不安が除去されるとパニック発作は速やかに消失する。
診察や諸検査で異常所見はない
週に数回、同様の発作が発生
パニック発作で強い精神的苦痛を味わうと、また同じ発作を経験するのではないかと恐れ(予期不安)、外出できなくなることがある

デパス(エチラーム)抗うつ薬

気分の落ち込みや意欲の低下を改善させる抗うつ薬
精神安定剤のなかで、気分の落ち込みや意欲の低下を改善させる作用のあるのが抗うつ薬と呼ばれる薬剤です。抗うつ薬は、三環系抗うつ薬、四環系抗うつ薬、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの種類に大きく分けることができます。三環系抗うつ薬は、抗うつ薬治療が始まった初期の時代に開発された抗うつ薬です。抗うつ作用は強く、うつ状態に効果的ですが、便秘やのどの渇きなどの副作用が強いのも特徴です。その次に開発された抗うつ薬が四環系抗うつ薬です。四環系抗うつ薬は、作用は比較的マイルドですが、副作用が弱く、高齢者や軽いうつ状態には使いやすいという特徴があります。そして最近開発された抗うつ薬がSSRIです。うつ病の原因は、脳内のセロトニンが欠乏したために起こるという考え方からつくられた抗うつ薬で、日本では1999年にSSRIのひとつであるフルボキサミンが初めて発売となりました。SSRIは従来の抗うつ薬にみられる副作用がきわめて弱く、しかもうつ状態に対する効果は十分にみられる新世代の抗うつ薬です。現在、うつ状態に対する治療薬としては、SSRIが主流になりつつありますが、すべてがSSRIで対応できるわけではありません。環系抗うつ薬や四環系抗うつ薬が好ましい場合も少なくありません。状況に応じて使い分けているのが現状です。なお、うつ病の原囚が脳内のセロトニンとノルアドレナリンの欠乏によって起こっているという考え方からつくられたSNRI(セロトニンーノルアドレナリン再取り込み阻害薬)という抗うつ薬もあります。SNRIは、セロトニンとノルアドレナリンの働きを強める作用によってうつ病の症状を改善させます。

うつ病にみられる精神症状と身体症状

精神症状 ①抑うつ気分(気分が落ち込む)

②思考制止(考えがブレーキがかかったように進まない)

③意欲の低下(何に対しても興味がもてなくなる)

④漠然とした不安・悲哀感

⑤集中力・注意力の低下(記憶力の低下を伴う)

⑥自責感

⑦自殺念慮

身体症状 ①不眠(早朝覚醒、中途覚醒、入眠困難、熟眠感の欠如)

②食欲低下

③全身倦怠感、易疲労感(疲れやすい)

④動悸、便秘、インポテンツなどの自律神経症状

 うつ状態の原因と診断

うつ状態は、肉親の死、恋人との別れ、リストラによる失職などをはじめとした心理社会的な原因で生じるもの(心因性、あるいは反応性)、遺伝的な要因により原因がなく生じるもの(内因性)、脳血管障害や脳腫瘍などの脳器質的な病気、甲状腺機能亢進症などの体の病気、感染や中毒などが原因で生じるもの(外因性)に分けることができます。うつ病というと、多くの読者の方々は心因性あるいは反応性によるものを想像するかもしれませんが、うつ状態はさまざまな原因で起こります。うつ状態に陥っている人が、頭部のMRIという写真を撮影したところ、脳腫瘍が見つかったということもあれば、血液検査でホルモンを調べたところ、甲状腺の機能が亢進状態にあったということも決してまれではありません。したがって、病院ではうつ状態の患者さんに対して、頭部の写真をとったり、血液検査をし たりすることは決っして珍しいことではないのです。

うつ状態の原因

1)心因性、反応性うつ状態
肉親の死やリストラによる失職などをはじめとした心理社会
的な原因で生じるもの
2)内因性うつ状態
週伝的な要因により原因なく生じるもの
3)外因性うつ状態
脳血管障害や脳腫瘍などの脳器質的な病気、甲状腺機能
亢進症などの体の病気、感染や中毒などが原因で生じるもの

不眠はうつ状態の初期症状

うつ状態の患者さんの多くは、不眠を訴えますから、抗うつ薬のほか、不眠症状に対しては睡眠薬を用います。うつ状態の不眠は重篤であることが多く、ほとんどの場合、治療に睡眠薬を必要とします。ここで大切なのは、うつ状態の最初の症状は不眠で始まることが実に多いという点です。したがって不眠に対する睡眠薬を用いた治療が、うつ状態の治療の始まりであることも少なくないのです。もし不眠以外に、気分の落ち込みや意欲の低下など、うつ状態にみられる精神症状がすでに出現しているのであれば、睡眠薬による薬物治療に加えて、抗うつ薬による治療も始める必要があります。

デパス(エチラーム)抗うつ薬の催眠効果

うつ状態に不眠が伴うことはすでに述べました。不眠を伴わないうつ状態はないといってもよいくらいです。うつ状態に用いる抗うつ薬も、抗不安薬と同様に催眠効果をもっています。したがって、うつ状態に伴う不眠が強い場合は睡眠薬投与は不可欠ですが、不眠が軽い場合は抗うつ薬の催眠効果を期待して、睡眠薬代わりに就寝前に抗うつ薬を服薬してもらい、うつ状態の治療と不眠の治療を併せて行う方法もあります。しかし、一般的にいえば患者さんにとっては、睡眠薬を用い、しっかりとした十分な睡眠をとってもらうほうが楽な場合が少なくありません。というのは、睡眠薬の効果判定は眠れるかどうかですぐに判断ができますが、抗うつ薬の場合は毎日規則正しく服薬してもらい、一週間から10日は経過しないとその効果判定を行うことができないからです。つまり、抗うつ薬の効果は現れるのに時間がかかるため、睡眠薬を用いてできるだけいいうちに、不眠を速やかに改善させたほうがよいと考えられます。睡眠薬を服薬することで不眠だけでもただちに改善されれば、うつ病の患者さんの苦痛は軽減され、とても楽になれるわけです。不眠があれば、翌日に全身倦怠感を強く感じ、疲れやすさも持読します。やはり人間にとって睡眠は、体調面を整えるための必須の項目であり、うつ状態の患者さんにもできるだけ早い段階で、不眠の改善が求められるのです。

デパス(エチラーム)抗うつ薬の副作用

抗うつ薬を用いると、その副作用として、のどの渇きや便秘などがみられます。すでに述べたように三環系抗うつ薬はもっとも副作用が強く、一方、最近開発されたSSRIは副作用がもっとも弱いとされています。

抗そう薬

抗そう薬は、激しく興奮するそう状態を改善させるための薬剤です。リーマス(一般名:炭酸リチウム)が代表的な抗そう薬です。ただし、リチウムは金属であり、さまざまな副作用を示す可能性があります。そこで、後述する抗精神病薬のなかでも鎮静作用の強い薬剤がそう状態の改善に多く用いられます。

そう状態にみられる症状

①気分の高揚
②情動易変性:感情が不安定ですぐに怒ったり泣いたりする
③観念奔逸:考えが次から次へと浮かび、会話はとても早く、話がとびやすい
④不眠:睡眠をとらなくても活力に満ちあふれている
⑤食欲・性欲亢進
⑧誇大妄想:何でもできるという万能感にあふれている

抗精神病薬
抗精神病薬は名前のとおり、「統合失調症(精神分裂病)」などの精神疾患に対して用いる薬剤です。とくに幻覚妄想状態や激しい興奮状態に対して用いられることが少なくありません。また、そう状態の激しい興奮を抑え、鎖静化させるためにも用います。

幻覚妄想状態を呈する病気
抗精神病薬は、幻覚妄想に対する抗幻覚妄想薬と、鎮静を主目的として用いる鎮静薬に大別できます。幻覚妄想を呈するさまざまな病気に関しては、表にまとめました。さらに、主な妄想について、表にまとめました。表にあるように、幻覚妄想は心の病にみられることもあれば、脳腫瘍や脳血管障害などのように脳の器質的な病気にもみられます。また、休の病気が原因で幻覚妄想を呈ることもありますし、覚醒削中心やステロイドを用いた薬物治療を受けている患者さんにもみられます。

幻覚妄想状態を呈するさまざまな病気

1)精神疾患
統合失調症(精神分裂病)、そううつ病、非定型精神病
2)脳の器質的な病気
脳腫亂脳血管障害、てんかん、アルツハイマー型麁渠
3)体の病気
甲状腺機能亢進症、膠原病(SLEなど)
4)薬剤によるもの
ステロイド精神病、覚醒剤中毒など
5)外科的な手術後
6)その他
アルコール性精神病など

妄想の分類

被害妄想 (自分が他人から危害を加えられるという内容をもつ妄想)
関係妄想 (周囲の人の言動が自分に関係あるものと考える)
注察妄想 (他人に見られていると考える)
追跡妄想 (誰かに後をつけられていると考える)
嫉妬妄想 (男女関係に関連したもの)
微小妄想 (自己を過小評価するという内容をもつ妄想)
貧困妄想 (財産を失うなどして貧乏になるのではないかと考える)
罪業妄想 (道徳に反し、他人に迷惑をかける罪深い存在であるとする妄想)
虚無妄想 (この世は生きるに僖しないと考える)
誇大妄想 (自己を過大評価するという内容をもつ妄想)

統合失調症(精神分裂病)の特徴

出現頻度 0.7~0.8% (120~130人に1人)
発病年齢 思春期から中年期にかけて(18歳から30歳代前半に多い)
性   差 ほとんどない
臨床症状
<急性期> 幻覚妄想が中心

思考障害(意味不明の言動、了解不能な考えなど)

激しい興奮(幻覚妄想による二次的な精神症状)

<慢性期> 感情の平板化(物事に対する無関心)

自閉的な生活

人格の崩壊

幻覚妄想状態の不眠への対処
幻覚妄想状態では、幻覚や妄想のために不眠を引き起こすことがしばしばあります。このような状態にある患者さんの不眠にも睡眠薬を用いることは少なくありませんが、睡眠薬では十分な催眠効果が得られないほど激しい興奮状態をけっている患者さんもいます。こういうときには、睡眠薬に加え、抗精神病薬を併用しなければならないこともあります。

デパス(エチラーム)抗精神病薬の副作用

抗精神病薬を用いると、パーキンソン症状、アカンジア、ジストニアなどの症状が副作用として起こることがあります。もっともよくみられる副作用がパーキンソン症状です。これは体が硬直し、歩行ができなくなったり、目がつり上がったり、ろれつが回らなくなったりなど、さまざまな副作用としての症状が出てきます。アカンジアでは、落ち着きがなくなって、立ったり座ったり歩き回ったりしないといられない状態になってしまいます。また、ジストニアは筋肉の調整がうまくいかなくなった状態になります。このほか、便秘、肝臓の障害、発疹、皮膚炎といった症状も起こることがあります。ちなみに、近年では日本でも使われるようになった非定型抗精神病薬では、これらの副作用の内のパーキンソン症状が現れにくいという特徴があり、注目されています。それぞれの副作用への対策など、主治医と相 談のうえ、よりよい治療を受けていきましょう。

デパス(エチラーム)睡眠薬のQ&A

Q・睡眠薬はどのように代謝されるのですか?
A・口から入った睡眠薬は胃で消化されます。次に小腸で吸収され血液に入ります。そして、静脈の流れに乗り心臓に行き、心臓から全身に運ばれます。睡眠薬は脳にも運ばれ、催眠作用を発揮しますその一方で、肝臓にたどりついた睡眠薬は、肝臓のなかにあるP450という薬毒物を代謝する酵素によって分解され、生体に作用しない形に変化します。薬の排泄は、便として排出されるルートと腎臓を経由して尿として排泄されるルートがあります。

Q・妊娠中に睡眠薬を飲んでも大丈夫ですか?
A・ベンゾジアゼピン系睡眠薬が胎児の異常をもたらす可能性を指摘する論文は多いのですが、なかには否定的な見解を述べているものも少なくありません。しかし、確実に安全でまったく心配がないとはいえません。一般的に妊娠初期でのベンゾジアゼピン系睡眠薬の服薬には十分な注意が必要です。これは睡眠薬に限らず、他の薬剤でも同様にいわれています新生児への影響は、ベンゾジアゼピン系睡眠薬が胎盤を通過しやすいために、妊娠後半に服薬した場、胎児の脳にも移行する危険性があります。その結果、出産来後の新生児に影響がみられることがあるとされています。出産後の授乳に関しては、ベンゾジアゼピン系睡眠薬は母乳へ移行することが確かめられており、ベンゾジアゼピン系睡眠薬を服薬する母親は、新生児への授乳を行わないようにするのが一般的な考えです。

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